ファイルサーバーの動きが遅い原因は「社内」と「社外」に分けてチェック

悩む女性
IOT Naviの前田
こんにちは!全国の中小企業の業務をIT・IoTで安全快適にするお手伝いをしています、IOT Navi®の前田です。

この記事では、社内のファイルサーバーの動きが遅くなる原因についてお伝えしていきます!

 

社内データの格納庫であるファイルサーバーの動きが遅いと、途端に業務に支障が出てしまいます。

そのまま放置していては、従業員が個人のハードディスクでデータを管理し始めたり、サーバーの故障でデータが取り出せなくなる可能性もあります。いち早く改善が必要です。

そこでこの記事では、ファイルサーバーが遅くなる主な原因4つと、それぞれに対応する対処法をお伝えしていきます。

参考にしていただき、安全快適な業務体制を作っていきましょう。

 

 

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ファイルサーバーが遅くなる4つの原因

ファイルサーバーの動きが遅い原因は、アクセスしている場所が「社内」「社外」かによって分かれます。

【社内からファイルサーバーにアクセスして遅い場合の主な原因】

  • ファイルサーバーの容量不足
  • ファイルサーバー自体の劣化
  • ファイルサーバーではなくNASを使っている

【社外からファイルサーバーにアクセスして遅い場合の主な原因】

VPN側の原因

 

IOT Naviの前田
それぞれの原因と対策について、詳しく解説します。

 

①ファイルサーバーの容量不足

容量不足による速度の低下は、最もイメージしやすい原因のひとつかと思います。

近年は社内情報のペーパーレス・電子化が進み、ファイルサーバーが情報を保持する割合が増えてきました。

その分、データの整理や運用ルールが重要になります。

「とりあえず保存しておこう」との意識で社内情報が散らかっているファイルサーバーでは、特に容量不足による速度低下が起こりやすいです。

 

IOT Naviの前田
情報のファイリングやアーカイブのルールなどを整え、ファイルサーバーに負荷がかからない運用をおこないましょう。

 

【ファイルサーバー運用の参考記事】
>>社内ファイルサーバーのセキュリティをチェック!耐用年数も要注意

 

 

②ファイルサーバー自体の劣化

ファイルサーバーは機械である以上、使用年月が進むにつれて劣化していきます。それに伴いレスポンスも遅くなります。

中に入っているハードディスクは特に熱に弱く、窓際の直射日光が当たるところなどに設置していると劣化が早まります。また、ホコリがたまっている場合も同様です。

劣化で速度が低下している場合、放置しておくと故障してデータを消失してしまうリスクがあります。

 

IOT Naviの前田
もうそろそろ耐用年数を迎える・・・といったタイミングで速度が遅くなった場合は、早めにデータのバックアップとファイルサーバーの入れ替えを検討しましょう。

 

 

③ファイルサーバーではなくNASを使っている

ファイルサーバーとよく似た機能を持つものにNAS(Network Attached Storage)があります。両者とも見た目はよく似ています。

NASとは、ファイルサーバーの機能の中から「データ共有」に特化して使えるストレージのことです。

運用管理の面ではNASの方がシンプルですが、端末の接続台数が多いと速度が遅くなる傾向があります。

 

IOT Naviの前田
もしも記憶させているデータを複数人で閲覧や編集ができず、共有のみの場合、それはファイルサーバーではなくNASを使っている可能性があります。

 

 

④VPN側の原因(社外からファイルサーバーへアクセスしたとき)

社外からファイルサーバーへアクセスすると速度が遅くなる場合は、ファイルサーバーではなく、VPNに問題があると考えられます。

VPN(Virtual Private Network)は、データを暗号化して情報のやり取りを行うセキュリティ性の高い回線のため、その分速度が遅くなる時があります。

通常の利用であれば無視できる速度低下でも、例えば次のような場合、ファイルサーバーからのレスポンスが極端に遅い・・・と感じることが。

 

  • 一度にたくさんのユーザーが回線を使用している
  • 一度にたくさんのユーザーが同じファイルにアクセスしている

 

速度の遅さを常に感じているならば、対応が必要です。ひとまずの改善策としては、次の3つがあります。

  1. モデムやルーターの再起動
  2. 端末から不要なアプリやシステムを削除する
  3. MTUの調整

 

モデムやルーターは、長時間電源を付けっぱなしにしていると処理能力が低下します。

そこで業務に差し支えのない時間に一度電源をオフにし、しばらく経ってから再びONにします。(※マニュアルに従って適切な手順を踏みましょう)

これでファイルサーバーからのレスポンスが改善することがあります。

 

また、ファイルサーバーにアクセスする端末のメモリ不足で処理に遅れが出ることもあります。

メモリを確認して、使用していないアプリやシステムを削除。これで速度が改善するケースもあります。

 

MTU(Maximum Transmission Unit)とは、ネットワーク上で、1回の転送にて送信できるデータの最大値のことです。

VPNの値を小さく調整することで、一度に大量のデータが流れることを防ぎ、ネットワークの混雑を回避できます。

これにより速度が改善する場合もあります。

 

IOT Naviの前田
一言で「速度が遅い」と言っても原因は様々です。まずはファイルサーバーにアクセスしているのが「社内から」なのか「社外から」なのか?で分けて考えると、原因が突き止めやすくなります。

 

安全快適な業務のために定期的なネットワークチェックを

オフィス

社内ネットワークのトラブルは、業務効率を大きく低下させます。

とくに今回お伝えしたような「速度の低下」は、作業が捗らないばかりか従業員のイライラも募り、精神衛生上も良くありません。

 

ネットワークトラブルでは、「表面的にはこの機器に原因がありそうに見えるけれど、本当の原因は違うところにある」という現象がよく起こります。

根本的な原因を見つけて対処しなければ、また同じトラブルで悩む可能性が高くなります。

 

そこで年に1回は、社内ネットワークの総合的なチェックをおこなうことをおすすめします。

 

  • 業務レベルに合ったハードウェアや端末を使っているか?
  • ネットワークのセキュリティ性は確保されているか?
  • 無駄な配線や機器がつながっていないか?
  • 通信コストは適切か?
  • 従業員のITリテラシー教育は進んでいるか?

 

通信を使って安全快適な業務を続けていくには、どれも欠かせないことです。

 

IOT Naviの前田
もしも社内にIT機器に詳しい人材がいない場合は、ぜひ当社の「ネットワーク環境無料で見える化サービス」を活用して下さい。

ファイルサーバーのお悩みはもちろんのこと、会社全体の業務効率が上がるようなIT活用方法もお伝えさせていただきます。

 


 

 

こんなお悩みにピンと来たら、生産性を上げるチャンスです。

 

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