会社のネット速度が遅い!繋がらない原因と対策をご紹介

IOT Naviの前田
こんにちは!全国の中小企業の業務をIT・IoTで安全快適にするお手伝いをしています、IOT Navi®の前田です。

この記事では、会社のインターネット通信速度が遅くて繋がらない場合の原因と対策についてお伝えしていきます!

「インターネットの速度が遅い」

「頻繁にインターネット回線が不安定になる」

そういった問題があると、仕事もスムーズにいかず、業務効率にも影響が出てしまいます。

こういったインターネット通信速度の不具合は、考えられる原因がいくつかあります。

 

この記事では、ネット速度が遅い原因についてと、その対策方法を詳しくご紹介します!

あなたの会社で起きている不具合や、考えられる原因などを一緒に見直していきましょう。

 

 

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会社のネット回線が遅くて繋がらない!その原因は?

企業において、インターネットの速度が遅かったり不具合が起こる頻度が高いと、その分業務の妨げになります。

その結果、業務効率が悪くなり、業績にも影響しかねません。

なので、速度が遅くなる原因をつきとめ、通信環境を快適な状態に整えることがとても重要です。

そこでまずは、インターネット回線が遅くて繋がりにくくなる原因を見ていきましょう。

 

利用しているデバイスが古い

考えられる原因の一つとして、インターネット回線ではなく、パソコンやスマートフォンのデバイスに問題がある場合が挙げられます。

古い端末だと、インターネットのスピードについていけない可能性も。

パソコンのスペック自体が低すぎたり、OSが最新のものにアップデートされていないと通信速度が遅くなることもあります。

まずは、利用しているデバイスが古すぎないか確認してみましょう。

 

接続環境が悪い

ネット速度が遅い原因として最も考えられることは、接続環境です。

インターネットに繋いでいる有線LANケーブルや無線ルーターに原因がある場合が多いです。

 

まず、有線LANケーブルを繋いでいる場合と、無線LANを利用している場合とでは、スピードが異なります。

基本的に、有線LANの方がアクセススピードが速いです。

ただ、有線LANのケーブルにも規格があり、「CAT5」という10base-Tにしか対応していないような古い規格のLANケーブルだと、速度に制限がかかってしまいます。

 

また、有線LANのアクセススピードが遅い場合、契約回線自体に問題がある可能性も高いです。

比較的通信速度が速い光回線で契約をしていても、プランやタイプによって最大通信速度が違います。

その中でも最大通信速度が100Mbpsまでのタイプだと、同じビルの入居者によってインターネットのアクセスが集中すると、回線のスピードが落ちてしまうこともあります。

 

特に、ビルやマンションに個人オフィスや小規模オフィスを構えているところの多くはこういった問題が生じやすいでしょう。

 

無線LANの規格による通信障害

無線LANにも、いくつかの規格があります。

規格 最大通信速度 周波数帯
IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz
IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz
IEEE802.11a 54Mbps 5GHz
IEEE802.11n 600Mbps 2.4GHz/5GHz
IEEE802.11ac 6.9Gbps 5GHz
IEEE802.11ad 6.8Gbps 60GHz
IEEE802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz/5GHz

このような規格がありますが、それぞれ使用されている周波数が違います。

 

2.4GHzは、天井や壁などの障害物に強く、離れた場所でも比較的通信が届きやすいです。

しかし、電子レンジやBluetoothなど、他の家電製品にも多く使われている周波数帯のため、電波干渉が起こりやすく、通信速度が低下したり、接続が不安定になりやすいといったデメリットがあります。

 

5GHzは、無線LAN以外ではあまり使用されることがない周波数帯なので、近隣住居や他の家電製品の電波干渉を受けにくく、通信が安定しています。

ただ、2.4Ghzよりは通信距離が短く、障害物に弱いというデメリットもあります。

 

60GHzは、あまり使用されない周波数帯です。

そのため、他からの電波干渉を受けにくいですが、5GHzよりも障害物に弱いので、屋外や別室で利用する通信端末には向いていません。

 

通信の安定性から見ると、5GHzの周波数帯がおすすめです。

その周波数帯に対応しているかを確認するには、「IEEE 802.11」に「a」が付いているかがポイントです。

 

接続台数が多すぎる

無線LANの接続機器の同時使用台数が多いと、その分インターネットのスピードも落ちてしまいます。

例えば、1つのインターネット回線に5台のデバイスがアクセスすれば、単純に計算するとスピードは1/5と遅くなります。

多くの台数で接続するには、無線LANに同時に接続できる機器の台数をチェックして選ぶ必要があります。

 

会社のネット速度①有線LANの対策

では、インターネット通信速度に不具合が生じる原因を踏まえて、どのような対策があるかをご紹介します。

LANケーブルがしっかり繋がっているか確認

まず、有線LANケーブルを利用している場合、接触不良で不具合が起きていることもあります。

差し込み口部分がぐらぐらしていないか?抜けかかっていないか?

LANケーブルが差し込み口にしっかり繋がっているかを確認しましょう。

 

LANケーブルの劣化を確認

LANケーブルが劣化していると、それが原因で通信が不安定になることもあります。

直射日光が当たっていたり、人がよく踏む場所など設置環境が悪いと、数ヵ月程度で劣化することも。

また、LANケーブルの形状によっては衝撃を受けやすいものもあります。

利用しているLANケーブルが劣化していないかを確認し、もし劣化していたら新しいものに替えてみましょう。

 

LANケーブルの規格を確認

先ほども少しお話したように、有線LANケーブルにはいろんな規格があります。

規格 CAT5 CAT5e CAT6 CAT6A
CAT6E
CAT7 CAT7A CAT8
通信速度(bps) 100M 1G 1G 10G 10G 10G 40G
10BASE-T
100BASE-T
1000BASE-T ×
1000BASE-TX × ×
10GBASE-T × × ×
40GBASE-T × × × × × ×

 

CAT5からCAT8までありますが、CAT8に近づくにつれて通信速度が速くなります。

現在は、ほとんどのパソコンが「1000BASE-T」に対応しています。

そのため、「CAT5e」以上の規格のケーブルが必須となります。

 

有線LANを利用していて通信速度が遅かったり不具合が生じている場合、LANケーブルの規格をチェックしてみましょう。

LANケーブル自体にカテゴリーが印字されていることも多いので、一度確認してみてください。

 

 

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会社のネット速度②無線LANの対策

次に、無線LANを利用している場合の対策をご紹介します。

無線LANの設置場所を見直す

無線LANは障害物に弱いという特徴があります。

例えば、コンクリート製の壁の角や、金属製の棚の中、水槽の近くなどは電波を遮断される可能性が高いです。

また、電子レンジやBluetooth機器などの家電製品の近くも電波干渉を受けやすいので注意が必要です。

 

無線LANを設置するポイントは、

  • 床から1~2mの高さ
  • できるだけオフィスの中心に

障害物を避けて、なるべく電波を飛ばせるようにしましょう。

それでもネットワークに繋がりにくいという場合は、無線LAN中継器を利用するといった対策もあります。

 

チャンネルをチェック&設定を見直す

無線LANでは、2.4GHzの周波数帯と5GHzの周波数帯のそれぞれに、「チャンネル」があります。

オフィス内に無線LAN機器を複数設置している場合、近くにある無線機器が同じ(あるいは近い)チャンネルで利用していると、通信速度が低下する恐れがあります。

そのため、それぞれの無線LANが異なるチャンネルになるようにすることで、お互いのネットワークに影響を与えることなく、スムーズな通信が可能になります。

 

基本的には、無線LANの自動選択機能によって、チャンネルが被らないように勝手に割り当ててくれるので、自分で設定する必要はありません。

しかし、あまりに複数の機器が周囲にある場合、チャンネルが正しく設定されない可能性も。

そういった時には、無線LAN設定から使用チャンネルの設定を変更しましょう。

 

5GHz対応にする

先ほど、無線LAN機器同士のチャンネルが同じ(あるいは近い)状態だと、通信速度が低下する恐れがあるとご説明しました。

これは特に、周波数帯が2.4GHzの無線LANの場合、チャンネル番号が近いだけで電波干渉が起こりやすくなります。

しかし5GHzの場合は、まったく同じチャンネル番号にさえしなければ、近いチャンネル番号でも電波干渉は起こりません。

そのため、安定した通信を求めるなら5GHz対応の無線LAN機器を使う方がいいでしょう。

 

接続台数の見直し

無線LAN機器には、家庭用と法人用があります。

家庭用の製品だと、1つの無線LANアクセスポイントに、大体5~10台が使えます。

より多くの台数で同時接続するには、アクセスポイントを増設する必要があります。

オフィスなど、50台以上の端末の同時接続を行うためには、安定して使える法人向けのモデルに置き換えるのもおすすめです。

 

ルーターが不安定になっていないか確認

無線LANでつないでいる場合、ルーター自体に不具合が生じていることもあります。

インターネットが利用されていないことを確認して、ルーターの電源を切って入れ直し、再起動してみましょう。

 

会社のネット速度③その他に考えられる対策

 

回線自体を見直す

使っているデバイス自体も新しく、有線LAN・無線LANともに機能に問題がない場合、インターネットの回線に原因がある可能性もあります。

そもそも契約している回線やプロバイダの通信速度が遅いということも考えられます。

 

今は光回線が主流ですが、昔はADSL回線を利用していることがほとんどでした。

しかし、現代のインターネット社会においてADSL回線の速度では満足できなくなっています。

 

なので、もし昔のADSL回線のまま利用している場合は、別の通信速度が速い回線やプロバイダに変更したほうがいいでしょう。

おすすめはやはり光回線です。

 

すでに光回線にしていても通信速度が遅い場合は、接続方式や配線方式に原因がある可能性も高いです。

また、通信障害が起こっていることも考えられるので、契約しているプロバイダー側に確認してみましょう。

 

法人向け光回線を導入する

光回線の中でも、個人向けと法人向けのサービスがあります。

企業で利用する場合、NURObizなど法人向け光回線の導入がおすすめです。

 

個人向けの光回線サービスの場合、割り当てられるIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)は固定ではありません。

接続のたびにIPアドレスが変わってしまいます。

 

例えば、Webサイトを公開している場合、接続のたびにWebサーバーのIPアドレスが変わってしまうと、外部から閲覧できなくなってしまいます。

また、ファイルサーバーのIPアドレスが変わると、外出先からファイルサーバー内のファイルを取り出せなくなります。

そのため、企業には固定IPアドレスが必須です。

 

個人向け光回線サービスでも、オプションで固定IPアドレスを取得できますが、1契約につき1つという条件があります。

しかし、法人の光回線サービスだと、複数の固定IPアドレスが取得できるので便利です。

固定IPアドレスを取得すれば、VPN構築も可能になるので、セキュリティの強化にも繋がります。

 

また、次世代インターネット接続環境である「IPv6」がおすすめです。

IPv6は、新しいIP(インターネットプロトコル)で、このIPv6を用いれば、従来のPPPoEに加えIPoEでの接続を行うことができるようになります。

それにより、従来のPPPoE方式より大容量化でネットワークが混雑しにくく、速くて安心したインターネット環境を利用することが可能となります。

 

まとめ

ネット社会となった今、快適なネットワーク環境の構築は必須です。

特に、会社のネットワーク環境は、業務効率に大きく影響してきます。

インターネット通信速度が遅くて、仕事がスムーズに捗らずに困っている方は、一度ネットワーク環境の見直しをおすすめします。

IOT Naviの前田
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